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第6回 リモートワークで抱えがちな葛藤

毎日頑張って働いているけれど、これで本当に良いのだろうかと迷ったり苦しくなったり。どんな人にも、そんな夜があるものです。ほろ苦いカフェオレを淹れたら、心を少し緩めてみて。あなたらしい明日を迎えるために、今夜はちょっと立ち止まってみませんか?書評家・絵本作家のナカセコエミコがお送りする、眠れない夜に読みたいエッセイです。

新たな日常がスタートしましたが、リモートワークが初めてという方もいるのではないでしょうか。

たとえば、満員電車に乗らなくてもいい、テレカンで会議がコンパクトに終わる。リモートワークには、いろいろなメリットが考えられます。しかし、実際に始めてみると、予想していなかった課題も。今回は、組織で働く期間が長かった私が独立時に感じた、リモートワークの葛藤についてお話ししようと思います。

■人と働く、話をするメリット

私はこれまで3つの職場で働いてきましたが、すべて組織の中で働く形式でした。30代中盤になると役職につきましたが、強いリーダーシップを発揮する人のサポート役というボジションを任されることが多くありました。それは、非常に私の性に合っていて、部や課の仕事がうまく回るように、影で仕事を仕込む役回りにやりがいを感じていました。


しかし、役職がついたり昇進していくにつれて、そうもいかないシーンが多く出てきました。前に出ていく辛さを実感する中で、上司や同期、部下の方たちと相談し、愚痴をいいながらも協力して仕事を進める。会議のはざまやちょっとした休憩時間に、仲間たちと軽く話をすることは、私にとってとても必要な時間でした。

■SOSをすぐに出せない辛さ

やがて独立した私は、一ヶ月後に開業届を行政に提出。営業をかけて仕事が入ってくるようになると、ちょっとしたトラブルが出てきました。


組織にいたころは、トラブルが発生したら即、上司に相談。内容によっては他部署が対応してくれることもありました。また、パソコンの不具合があればシステム部、お金の相談は経理部、人の問題は人事部。その専門部署にちょっとSOSを出せば、何らかのベストな対応をササッとしてくれる。しかし、今は困ったことが起きたら、ひとまずは自分でなんとかしなくてはなりません。


リモートワークの場合は、会社を辞めたわけではないので少し状況が違いますが、同じ社内にいてすぐにSOSを出せない辛さは、共通しているのではないでしょうか。

■焦らずにバランスを取っていく

話し相手がいない、助けてくれる仲間がそばにいない。リモートワークは、この辺りがネックになってきます。私自身は、この状況に当時なかなか慣れませんでした。しかし、不思議なもので時間が経つうちに、人は徐々に新しい環境に慣れていきます。違和感やストレスを感じつつも、別の楽しみを見出しながら過ごすうちに、新しい仕事の仕方に自然と馴染んでくることもあります。


しかし、ただそのままでいるのではなく、新しい環境にあったスタイルで相談できる人を作ることも重要です。私の場合は、信頼できる専門家や起業仲間と、オンラインで打ち合わせをするようにしました。メールやLINEでもいいのですが、できたらちゃんと声に出して話すことで、知恵も得られて気が楽になるものです。
まだまだ続くであろう、withコロナの生活。新時代は、順応と開拓のバランスが大事になってくるのかもしれません。


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