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WHO WE ARE -Splashtopができるまで‐

 スプラッシュトップ株式会社は、シリコンバレーを拠点とするSplashtop Inc.の日本法人です。私たちは、リモートアクセスやリモートサポートソフトウェアなどのサービスを、アメリカ・ヨーロッパ・アジア・中東・アフリカの各地域へグローバルに展開しています。

今回は、私たちのことをもっと知っていただくために、Splashtopの成り立ちについてご紹介します!

創業メンバー4人の出会いはMIT

現在のSplashtopは、アメリカ・シリコンバレーにて2006年に設立されました。しかし、実はSplashtopのストーリーはそれより15年以上も前から始まっていたのです。

全ては、創業者のマーク・リー、ロバート・ハー、トーマス・デン、フィリップ・シューの4人がマサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学とコンピュータサイエンスの学生として出会ったことから始まりました。彼ら4人は全員台湾出身でアメリカのカリフォルニア州で育ちました。MITの信条である "Work hard and play hard "を掲げ、切磋琢磨し合う特別な仲間でした。
彼らは、日々の厳しい授業をこなしながらも、協力して楽しむことを大切にしていました。

例えば、夜中の2時に勉強を終え、冬であれば雪の中をジョギング。その後、24時間営業のコートでバスケットボールをすることも珍しくありませんでした。また、週末にはカラオケバーやボストンのレストラン、チャイナタウンにあるレストランへ出掛け、学生らしく、限られた予算で安く食べられるレストランを探し求めることもあったそうです。

全米最大のビジネスプランコンテストへ挑戦!
再会を誓い、それぞれの道へ

4人の中でも特にマークは、「新しく事業を起こすこと」について常に考えていました。MITが起業家精神を奨励していたこともあり、マークはいつもの仲間3人を説得して、全米最大のビジネスプランコンテストに応募しました。同コンテストは、優勝者に当時1万ドル(現在は10万ドル)の賞金が与えられるもので、彼らのビジネスプランは優勝こそ逃したものの、1年後の最終選考にまで進むことができました。

その後、4人はMITを卒業し、様々な道を歩みましたが、いずれも国内各地から魅力的な仕事のオファーを受けて働きました。マークはアリゾナとカリフォルニアのインテルで働き、トーマスはフロリダのモトローラとカリフォルニアのインテルで働いていました。フィルはカリフォルニアとオレゴンのHPで働き、ロバートはウォール街で働くためにニューヨークに行きました。
離れた場所で生活していても、4人は連絡を取り合い「いつか一緒に会社を始めよう」という話をよくしていました。

「OSA Technologies」の設立へ

2000年、彼ら4人はカリフォルニア州サンノゼで合流し、OSA Technologiesを設立しました。資金は大手企業(Intel、Dell、Quanta、Foxconn、UMC、Storm Ventures、Sycamore Venturesなど)から合計2,000万ドルを調達し、組み込み型インテリジェント・プラットフォーム管理インターフェース(IPMI:遠隔からネットワークを通じてコンピュータのハードウェアの状態を監視したり、管理のための操作を行なうための標準インターフェース規格。対象の電源がオフでも利用できる)ソフトウェアとファームウェア製造を行いました。

その後もサンノゼ・上海・台北に拠点を構え、マイクロソフト、インテル、デル、HP、IBMなどのサーバーベンダーに製品の出荷を続け、2004年に、同社をAvocent社に1億ドルで売却しました。

起業・売却の経験を経て、Splashtopを確立

彼らは、OSA Technologiesの買収先であるAvocent社で数年間勤務し、2006年にDeviceVM(後のSplashtop inc.)を一緒に立ち上げました。同社は、「より高速でシンプルなインターネットユーザー体験を提供すること」を目標に掲げ、PCユーザーが “5秒以内” かつ “安全” にオンラインへアクセスできる、業界初「ブラウザ・オペレーティング・システム(以下ブラウザOS)」の設計・販売を開始しました。

そして、オペレーションシステム(以下OS)より先に起動するBIOSの ”スプラッシュ" 画面と、デスクトップの "トップ" を意味する言葉を組み合わせて、そのブラウザOSを「Splashtop」と名付けました。初のインスタントオンブラウザオペレーティングシステムとして「Splashtop」が発売されると、Asus、Acer、HP、Dell、Lenovo、LG、Sonyなどの大手企業で採用されたのです。

このブラウザOS「Splashtop」は、主要なPCおよびネットブックのプラットフォーム全体で3億台以上のPCに搭載され、現在のGoogle Chromebookの先駆けとなり、2009年には「Best of CES」賞を受賞しました。

2010年同社は、PCが主要なコンピューティング・プラットフォームとしての地位を失いつつあり、市場の方向性が将来的に持続可能ではなく、拡張性もないことを認識しました。そこで彼らは、「人々のコンピューティング体験を向上させる高性能ソフトウェア製品を提供する」という彼らのコア技術を活用して、新たな方向性に転換し、進むことにしました。

まず初めに、個人がリモートでゲームを快適にプレイできることに焦点をあて、開発に取り組みました。その次に、より一般的なPCへのリモートアクセスとリモートサポートに注力し、法人向けの製品へと移行しました。そして2010年、iPhoneとiPad用のアプリ “Splashtop Remote Desktop” を発表し、リモートアクセスの体験を再定義するとともに、社名をSplashtopに変更しました。

Splashtop.incとして初めて提供した、Splashtop Remote DesktopはApple AppStoreでiPad用アプリの売上第1位となり、2011年には人気モバイルゲームAngry Birdsを抜いて最も売れたiPadアプリとなりました。

Splashtopは過去10年間で、仕事や学習はもちろん、遊びやITサポートまで必要なコンピューティングリソースを、時間も場所も端末も選ばず、簡単かつ安全に、手頃な価格でアクセスできるようにするという点で、業界を先導する世界的なリーダーへと成長しました。2021年1月には、Sapphire Venturesが主導となり、他の3人の長期投資家と共に5,000万ドル以上の新たな投資を発表し、Splashtop Inc.の評価額は10億ドル越えを達成しました。

現在のSplashtopを管理するチームは、2006年に会社を設立した時と同じメンバーであり、彼らは今でも仲のいい友人同士です。長年の投資家の一人は、「Splashtopの成功を支えている大きな力の一つとして、根性と回復力が挙げられる。そして、彼らが共有してきた歴史と価値観が、家族のような仲間意識や透明性、そして顧客を喜ばせることへの情熱的な取り組みという Splashtopの文化に大きな影響を与えているのだろう」と述べています。

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いかがでしたか?まるで映画のような(言い過ぎ?)4人の半生。CEOのマークを筆頭に、私たちは一緒に働く仲間のことを”スプラッシュトップファミリー”と呼んでいるのですが、上述したコメントの通り、彼らの仲の良さや空気感は、まちがいなく日本で働く私たちにも影響を与えていると思います。

4人でスタートしたスプラッシュトップも、現在では世界中に200名程の家族ができました。これからもより良いリモート環境の提供により、皆様のお役に立てるよう邁進してまいります!

また、スプラッシュトップ株式会社では現在採用募集をしています。ご興味のある方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。

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